ホームで視覚障害者の安全守る JR西日本、勉強会開き相互理解深める
JR西日本はこのほど、天王寺駅ホームで駅係員と視覚障害者が声をかけ、手引きについて学ぶ合同勉強会を開いた。駅係員20人と視覚障害者の人たち30人のほか、近畿運輸局、大阪府、大阪市、高石市ら行政関係者15人、公益財団法人日本ケアフィット共育機構・社会福祉法人日本ライトハウス10人の計75人が参加した。
視覚障害者が駅のホームから転落する事故が後を絶たないため、JR西日本では研修会などを開き駅社員に「サービス介助士」の視覚取得を進めている。
勉強会は天王寺駅1番ホームを使って駅係員と視覚障害者がペアになって意見交換をしながら、線路に降りてホームの高さを確認したり、安全な歩行に必要なことなどを学んだ。
視覚障害者からは今回の体験を通して「ホームは思ったよりも高く、落ちたら上れない。落ちたら方向もわからなくなる」、「白杖を掴んで誘導しようとする人がいるが、前方がわからなくなるからやめてほしい」といった声があった。
その後に行われたディスカッションでは、駅係員と視覚障害者側双方から「今回一緒に勉強会を行ったことで、お互いに足りなかったり、理解できていないことがわかった。これからも継続して勉強会を開いてほしい」との意見が出ていた。
情報提供:トラベルニュース社