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HISグ、来夏にMSCクルーズで横浜発着チャーター、外国人も集客

  • 2017年10月24日

(左から)HIS関東業務事業部の石原道啓氏、MSCクルーズ代表取締役社長のオリビエロ・モレリ氏、クルーズプラネットの小林氏 エイチ・アイ・エス(HIS)とクルーズプラネットは、2018年8月10日から18日まで、MSCクルーズの客船「MSCスプレンディダ」(総トン数:13万7936トン、最大乗客定員:4363名)によるチャータークルーズ「夏休み!熊野大花火と沖縄・南西諸島・台湾クルーズ9日間」を実施する。一般的に日本発着クルーズでは日本人の旅客が中心となるが、HISの海外支店経由で外国人のフライ&クルーズ需要の取り込みもめざし、乗客の1割から2割を見込むという。ツアーは11月1日から販売する。

 両社は2013年から約7万5000トンの「コスタビクトリア」や約11万5000トンの「ダイヤモンド・プリンセス」などでチャータークルーズを実施しているが、13万トン以上の客船をチャーターするのは初めて。MSCクルーズの客船のチャーターも初の試みとなる。

パンフレット  10月24日に開催した記者会見で、クルーズプラネット代表取締役社長の小林敦氏は「お盆にチャーターを実施することで、普段は休めない方も参加しやすい。日本のクルーズ市場に対して1つの刺激になれば」と語った。また、同船の最上級クラス「MSCヨットクラブ」では、スイートルームに宿泊し、専用のレストランやバー、ラウンジなどを利用できることを說明した上で「ボリュームが大きい船はリスクも大きいが、富裕層から夏休みのファミリー、小グループまで、幅広いニーズに応えられる」と集客に意欲を示した。

 チャータークルーズは横浜から台湾の基隆、宮古島、那覇、神戸に寄港し、船上で熊野花火大会を見学した後、横浜に戻る。クルーズプラネットによれば、関東圏を中心に集客するが、神戸での下船も可能にすることで、関西圏での販売も強化する。

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