主要50社、10月の国内旅行は2.5%増と堅調-外国人は4割増

  • 2014年12月24日

 観光庁が取りまとめた2014年10月の主要旅行会社50社の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は前年比2.5%増の3820億740万円となった。観光庁によると、テーマパークのアトラクション新設により、関西方面が引き続き好調だという。外国人旅行は39.8%増の119億6082万円と大幅に増加。ビザ取得要件の緩和により東南アジアからの旅行者が増加した。

 募集型企画旅行については、国内旅行は取扱額が0.1%増の816億8929万円と横ばいだったものの、取扱人数が4.9%減の286万6876人となったことで、単価は5.2%増の2万8494円と上昇。一方、外国人旅行は取扱額が23.4%増の4億9155万円となった一方、人数が40.3%増の2万7596人となったことで、単価は12.1%減の1万7812円となった。

 企業別の取扱額上位は、国内旅行ではJTBグループ15社が3.3%増の910億2539億円で首位。続いてKNT-CTホールディングス8社が1.9%増の341億329万円で2位となった。外国人旅行では同じくJTBグループ15社が31.5%増の56億2723万円で首位に。2位は日本旅行で60.0%増の25億3072万円となった。

 伸び率の上位は、国内旅行ではエアーリンクが54.2%増の1億2740万円で首位。続いて郵船トラベルが42.9%増の2億5497万円で2位となった。取扱額が10億円を超える企業では、エイチ・アイ・エス(HIS)が17.6%増の34億7292万円で最も伸長した。

 外国人旅行の伸び率は、ジェイアール東海ツアーズが350.0%増の2348万円で首位。PTSが212.8%増の3002万円で続いた。取扱額が1億円を超える企業では、エイチ・アイ・エス(HIS)が101.3%増の7億7338万円で最も伸長した。

 なお、海外旅行の取扱額は0.9%減の2003億4125万円で、総計は1.9%増の5943億947万円となった。海外旅行の詳細は別途掲載(下記関連記事)。

▽主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)
10月単月