ドイツ、日独間路線拡大に期待、新たな切り口の商品造成を-GTM2014

  • 2014年5月29日

今年のテーマは世界遺産とドイツ統一25周年
15年以降は伝統・習慣やルターに焦点

GNTB北西ヨーロッパ・マネージャーのミカエラ・クレア氏  GTB2014では、GNTBが記者会見を実施し、今後のプロモーション戦略を発表した。GNTB北西ヨーロッパ・マネージャーのミカエラ・クレア氏は「主要なテーマは持続可能性。Beyond the cities - holidays in the Germany countrysideをタグに、主要デスティネーションだけでなく、世界中の観光客を地方へ誘客することによって、ドイツ全体の観光産業の発展をめざしていく」と、今後の戦略方針を紹介した。

世界遺産の市庁舎はブレーメンの象徴 GNTBでは今年、ユネスコ世界遺産に焦点を当てる。ドイツ国内に点在する38ヶ所の世界遺産をフックとしてドイツ観光の訴求力を高めていくとともに、国立公園15ヶ所、生物保護区15ヶ所、自然公園104ヶ所も紹介していく方針。このほか、ベルリンの壁崩壊(1989年)と、その後のドイツ統一(1990年)から25周年にあたることから、今年から2015年にかけて、その歴史的偉業をテーマとして観光促進につなげていく。

市庁舎の脇に立つブレーメンの音楽隊の銅像は観光客に人気のスポット 2015年のテーマは「伝統と習慣」。ドイツ各地に伝わる工芸品、フェスティバル、衣服、アートなどのほか、ローカルフード、ワイン、地ビールなどの食にも焦点を当て、地域色を前面に出したプロモーションを展開していく計画だ。あわせて、ドイツ各地の景色が美しいシーニックルートも紹介していく。

 さらに、2016年は「holidays in the heart of nature」としてアウトドア・アクティビティをメインテーマにし、2017年はマルティン・ルターが「95ヶ条の論題」を提示し、宗教改革を始めた1517年から500年にあたることから、ルターをプロモーションの主軸に置く方針だ。