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成田、13年度も増収増益、純利は30%増-14年度は減収減益見込む

  • 2014年5月11日

 成田国際空港(NAA)の2014年3月期(2013年4月1日~2014年3月31日)連結決算で、営業収益は前年比5.4%増の1994億円、営業利益は14.6%増の398億円となった。経常利益は20.9%増の333億円、純利益は30.1%増の199億円となり、ともに2004年度の民営化以降過去最高を記録。また、営業収益は民営化以降で過去2位、営業利益も過去3番目の水準となった。

 NAAによると、13年度はオープンスカイの適用や日系LCCの国内線運航通期化による新規就航や増便、訪日ビザ緩和による外国人旅客の増加、国際線着陸料の戦略的引き下げや増量割引などにより、航空取扱量が増加。リテール事業も好調だったことで、2期連続の増収増益を達成したという。

 13年度の航空取扱量では、航空発着回数は6.7%増の22万6000回と増加。このうち国際線は2.9%増の17万8000回と開港以来第2位、国内線は23.4%増の4万8000回と過去最高だった。航空旅客数は7.8%増の3604万人で、国際線は3.9%増の3086万人、国内線は39.2%増の518万人だった。

 セグメント別の業績では、空港運営事業で営業収益が0.6%減の1068億円、営業利益が0.7%増の79億円。国際線着陸料の引き下げの減収を旅客数の増加による旅客施設使用料収入などの増加で補ったが、子会社の工事保全収入の減少などもあり減収増益となった。

 このほか、リテール事業は外国人旅客を初めとした旅客数の増加、円安などで子会社の物販、飲食収入やテナントからの構内営業料収入が増え、営業収益は3.0%増の310億円、営業利益は7.4%増の137億円となった。

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