フィジー、民主制復帰に向けてのフィジー総選挙の日取りが9月17日に決定

  • 2014年4月24日

 当地フィジーでは2006年12月のクーデター以降、クーデターを主導したボレンゲ・バイニマラマ国軍司令官(本年2014年3月05日に同職は辞任)を首相とする非民主(軍事)政権が敷かれております。

 2008年に一度は合法とされた暫定軍事政権に、翌2009年4月の高等裁判所における控訴審で違法との判決が下されると、同政権は今度は故チョセファ・イロイロ前大統領をして憲法の廃止、全裁判官の罷免、民主的な総選挙の5年後への先送り、さらに、同政権の再任、および政府による報道管制、軍部、警察の権限強化を含む非常事態令の発出を行わせしめました(非常事態令は2012年1月に解除)。

 その後2009年9月、バイニマラマ首相は「変化のための戦略的枠組み」(A Strategic Framework for Change)と題された、民主化へロードマップを発表、これに基づき、昨年2013年9月に新憲法が公布され、本年2014年初めには総選挙に向けた選挙委員会委員を任命、さらにこのほど本年2014年9月までに行うとされていた総選挙の日取りが、9月17日(水)と発表されました。

 法により軍関係者は政党活動を禁じられているため、バイニマラマ首相は本年3月05日付にて国軍司令官を辞職、文民として総選挙に臨むべく、新政党「フィジー・ファースト」(Fiji First)の結成、登録に動いておりますが、地元新聞社による世論調査では、回答者の約80%がバイニマラマ氏を望ましい首相として支持していることから、圧勝がほぼ確実視されております。

 なお、総選挙にともない、同日9月17日(水)は祝日となることが決定されました。

 また、フィジーの民主化に向けた一連の動きについて、日本国外務省の外務報道官談話が掲載されておりますので、ご覧ください。

 
※外務報道官談話: フィジーの民主化に向けた動きについて(2014年4月10日)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/danwa/page4_000439.html

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