インタビュー:BA日本・韓国地区支社長のビシャール・シンハ氏

アジア路線の拡充重視
羽田の昼間は「可能性探る」

2012年にエリザベス女王の即位60周年(ダイヤモンド・ジュビリー)、オリンピックと注目を集める機会の多かった英国。英国政府観光庁によると、2012年の日本人訪問者数は9月までの累計で前年比11%増で推移している。英国最大の航空会社であるブリティッシュ・エアウェイズ(BA)も好調な業績を残せているといい、日本航空(JL)とジョイントベンチャー(JV)の開始で合意するなど、さらなる需要取り込みに積極的だ。欧州系として唯一自社運航している羽田線の動向やJVへの期待、新路線の可能性についてBA日本・韓国地区支社長のビシャール・シンハ氏に聞いた。


-日本市場の現状についてお聞かせください

ビシャール・シンハ氏(以下、敬称略) ダイヤモンド・ジュビリーとオリンピックに加え、円高が追い風となり、日本路線の業績は全体的に非常に好調だ。円が強いことで、レジャー需要が好調にしたことに加え、英国や欧州内で日系企業が買収などの経済活動を活発化させていることも大きい。

 例えば昨年開設した羽田路線は、ロードファクターが前年比20ポイント増から25ポイント増で推移しており、東京全体で考えても旅客数は10%から15%増となっている。現地発の需要についても、震災による落ち込みの反動とはいえ、50%程度増えている。英国貿易投資総省によると、円高ではあるものの、英国から日本への投資も増えている。


-JLとのJVについてBAとしてはどのようにお考えでしょうか

シンハ JVではまず、コードシェアによりBAは日本国内の55都市へのJL便にBA便名を付与でき、逆にBAが運航する英国、欧州内の65都市への便にJL便名が付いた。これにより、リーチできる市場が相互に広がった。

 開始当初の段階として、とても良い感触を得ており、結果にも満足している。運賃やスケジュールの調整結果についてお客様からも良いフィードバックを多数いただいており、今後もJLとの連携を密にして取り組んでいきたい。


-ワンワールドのパートナーであるフィンエアー(AY)が今後参加する可能性もありそうです

シンハ AYについては、(BAとイベリア航空の持ち株会社である)インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)が答えるべき質問だ。ただ、基本的な状況としては、JLとBAのジョイントベンチャーは欧州内の27ヶ国を対象としており、フィンランドも含んでいる。また、JLもヘルシンキ線開設を発表しており、それもBAとのジョイントベンチャーに含まれることになる。それ以上のことは答えられない。

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