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成田、国際線で着陸料など値下げ、13年4月から

  • 2012年11月13日

 成田国際空港(NAA)は2013年4月1日から、国際線で着陸料の値下げと、バゲージ・ハンドリング・システム(BHS)使用料の区分見直しと単価値下げを実施する。

 11月13日の決算会見で、NAA代表取締役社長の夏目誠氏は着陸料について「成田空港が選ばれる空港になるため、戦略的な料金面の見直しを実施した」と説明。引き下げにより、2013年夏スケジュールからのオープンスカイを控え、成田の強みである国際線ネットワークの拡大と、アジア地域における競争力の強化をはかる。期間は2018年3月までの5年間。着陸料の引き下げは、暫定的なものを除けば2005年10月以来7年ぶりとなる。

 着陸料は航空機の騒音レベルにより6ランクに分類しているが、今回の引き下げでは各ランクから1トンあたり100円引下げ、最大で6.1%、平均5.5%の値下げする。騒音レベルが低いランクほど高い引き下げ率にすることで、低騒音機の導入促進をはかる。

 航空会社側のコストは、例えば最大離陸重量が276トンで、最も騒音レベルが低いAランクのボーイングB777-200型機の場合、現行は1機あたり45万5400円だが、引き下げ後は2万7600円引きの42万7800円となる。


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