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アエロメヒコ、B787で需要喚起めざす-セミナーでJTBWの取組例も

  • 2012年11月7日

AM日本支社長の加藤欣弥氏  アエロメヒコ航空(AM)は11月6日、東京都内でプロモーションセミナーを開催した。AM日本支社長の加藤欣弥氏は、「マーケットはメキシコに対して『陽気、明るい、情熱的』という良いイメージを持ち、オアハカやグアナファトなどの新デスティネーションを求めている。弊社としては(来夏に受領予定のする)ボーイングB787型機による週4便体制をめざすことで、旅行会社とともに需要喚起の道を歩みたい」と語った。

 また、JATA旅博会場で実施したアンケートで、「フルフラットにして欲しい」「毎日運航していない」という要望があったことに対しても、日本線への導入をめざすことで「機内サービスの向上と、それに伴う週4便化により33.3%のキャパシティ増加が見込める」と説明。「我々は輸送業者であるが、その前にメキシコへ行ってみたいという動機付けの部分でも旅行会社とともに歩んでいきたい」と、旅行会社に対する協力姿勢を強調した。

JTBワールドバケーションズ商品開発部部長の常磐省吾氏  このほかセミナーでは、メキシコ観光局による現地情報の紹介のほか、JTBワールドバケーションズ商品開発部部長の常磐省吾氏が、ツアー・オブ・ザ・イヤー2011を受賞したルックJTB「地球の詩メキシコ&キューバ」を例に、同社の取り組みについてプレゼンテーションを実施した。

 同氏によると、参加者アンケートから、メキシコにはバラエティある企画の可能性があるとし、販売単価のアップとそのための企画および商品提案力が必要と判断。(1)凝った日程でリピーターをねらう「遺跡コースの掘り下げ」、(2)メキシコ非候補客に向けた中央高原を中心とした新日程、(3)価格競争からの脱皮をはかるための「カンクン『その次』の開発」、(4)高感度顧客への対応として「新アコモデーションの探索」、の4つの視点からのアプローチを展開した。その結果、集客数が増加し、さらに遺跡やリゾート以外の切り口での参加者の割合が全体の10%から30%へと急増。50歳以上の熟年層および非ハネムーナー客の取り込みに成功したという。