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福島県観光復興キャンペーンがスタート

福島県と県内の全59市町村、観光業界、マスコミなど98団体は10月28日、福島県観光復興キャンペーン委員会を設立した。

会場の福島県・磐梯熱海温泉のホテル華の湯ではキャンペーンのオープニングセレモニーが開かれ、スパリゾートハワイアンズ(福島県いわき市)のフラガールによるステージや、2013に放映予定の福島県が舞台のNHK大河ドラマ「八重の桜」のチーフプロデューサー内藤愼介さんの講演が行われた。

福島県観光復興キャンペーン委員会のトップには佐藤雄平・福島県知事、副委員長には菅野豊・福島県旅館ホテル生活衛生同業組合理事長らが就いた。佐藤・福島県知事はオープニングセレモニーで、観光が福島県にとって極めて重要な産業だと指摘したうえで、「福島に対する印象を変えてもらうためにも、来てもらうことが第一。キャンペーンを通じて来訪を促し、風評によるダメージをなんとか払しょくしたい」と意気込みを述べた。

キャンペーンでは、13年度までを観光復旧期に位置づけた。原発事故が進行形のなか、「何年かかるか分からない」と言われてきた福島観光の復興について、県として初めて目標年度を設定した。

東北観光の復興に向け12年度に国が主導して行う「東北観光博」と連動したキャンペーンの開催や、「八重の桜」を核とした観光キャンペーンで震災以前のレベルまでの回復を目指す。当面は福島からの観光情報の発信強化や福島への全国大会や国際大会の誘致に力を入れる。

また、14、15年度は観光飛躍期と位置付け、国内向けでは着地型観光の強化、インバウンド対策としては福島のイメージアップや受け入れ態勢の整備に取り組む。

キャンペーンを周知するため、11月10日に首都圏で、福島県内の旅館女将と佐藤知事による「ふくしま七転び八起き観光キャラバン」を実施する。首相官邸に野田佳彦首相を表敬訪問するほか、旅行会社100社程度を招いて交流会を開く。


情報提供:トラベルニュース社