ピース・イン・ツアー、第1種旅行業取得-学習、体験型ツアー造成へ

  • 2011年9月20日

 インドシナ地域を取り扱うピース・イン・ツアーは先ごろ、旅行業第1種登録を取得し、9月から本格的に営業を開始した。同社代表取締役社長の松永充弘氏は「個人では実現できない付加価値をつけ、現地との交流や体験型を強みにしたツアーを自社での募集型企画旅行としてやっていきたい」と意気込みを示した。

 ピース・イン・ツアーは今まで旅行業第3種として、ベトナム、カンボジア、ラオス、ミャンマーでのスタディーツアーや体験型旅行を主としたオーダーメイドの受注型企画旅行を請け負っていた。今後は引き続き受注型企画旅行も続けながら、募集型企画旅行を強化していく方針だ。

 松永氏は、消費者がインターネットで航空券やホテルを予約できるようになる中、旅行のパーツを組み合わせての販売では、消費者に旅行会社を通すメリットを感じてもらえないと指摘。自社で商品を企画、造成し、自社の強みである「学び」をテーマにしたスタディツアーや、ものづくりや自転車ツアーなど体験型ツアーなど、独自の企画をアピールしていきたい考えだ。

 スタディツアーは、すでに「地球の歩き方」との協力で2003年から実施している、海外ボランティアツアーを自社の募集型企画旅行として販売しているほか、体験型のレジャー旅行に関しては現在企画中で、10月から自社ウェブサイトや旅行情報サイトで販売を開始する計画だ。募集型企画旅行としてのブランド化については現在検討中という。