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KNT、中国からの訪日強化、現地GDSで宿泊施設流通へ

  • 2011年9月6日

 近畿日本ツーリスト(KNT)は8月、中国のGDSであるトラベルスカイと業務提携を実施し、訪日中国人への取り組みを強化する。KNTによると、トラベルスカイと日本の旅行会社が提携するのは今回が初めて。11月からKNTの訪日外国人向けインターネット宿泊予約サイト「Japan Traveler Online(JTO)」で販売している中国人向けの国内宿泊施設をトラベルスカイに提供し、JTOの販売チャネルの拡大をはかる。まずは2012年11月までの1年間で2万人の集客をめざす考えだ。

 KNTでは2009年8月27日にJTOを開設後、同年12月28日からJTOの多言語機能を拡張し、繁体字、簡体字、韓国語版をオープン。現在国内約2000軒のホテルや旅館を販売している。今回の提携で、中国人向けに販売しているホテルや旅館約1000軒をトラベルスカイに提供し、訪日中国人の取り込みをはかる。

 KNTによると、トラベルスカイは中国の旅行会社が中国航空会社の航空券を予約、発券する際に活用するGDSで、中国の旅行会社6600社に6万8000台を提供している。今回の提携で、中国の旅行会社が航空券を購入する際、KNTが提供するホテルや宿泊施設も申し込むことが可能になるという。