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リッツ、新規ホテル開業でブランド力向上へ、団体取り込みも

  • 2011年8月31日

左から、ザ・リッツ・カールトン沖縄総支配人の吉江潤氏、マリオット・インターナショナル・インク・アジア太平洋地域最高執行責任者のクレイグ・スミス氏、ザ・リッツ・カールトン・エリア・ヴァイス・プレジデント・アジア太平洋地区のヴィクター・クラヴェル氏、ザ・リッツ・カールトン東京総支配人のアイヴァン・ディーチー氏 ザ・リッツ・カールトン・ホテルカンパニーは8月30日に記者会見を開催し、日本への新規ホテル開業や販売戦略について説明した。これにあわせ、マリオット・インターナショナル・インク・アジア太平洋地域最高執行責任者のクレイグ・スミス氏や、ザ・リッツ・カールトン・エリア・ヴァイス・プレジデント・アジア太平洋地区のヴィクター・クラヴェル氏が来日。スミス氏は、現在、原発事故や景気低迷などの不透明感はあるものの、「リカバリーすると思っている。長期的にみても日本には経済力がある」と述べ、「日本は我々にとってアジアの中でも非常に大切な位置づけ」と話した。

 2012年にはザ・リッツ・カールトン沖縄、2014年にはザ・リッツ・カールトン京都、大阪マリオット都ホテルなど、新規ホテルのオープンが続く。スミス氏は、「日本でホテル展開を進めることで認知度、ブランド力が高まる」と話し、「日本からアウトバウンドでのホテル利用にもつながるのでは」と相乗効果に期待を示した。また、個人客だけでなくグループや団体などの取り込みを強化したい考えで、すでに一部企業の団体の受け入れなどをおこなっている。

 なお、会見にはザ・リッツ・カールトン東京総支配人のアイヴァン・ディーチー氏と、ザ・リッツ・カールトン沖縄総支配人にこのほど就任した吉江潤氏も出席。吉江氏は、沖縄の見通しとして、「初年度は日本人利用者の需要が高いが、台湾や中国、韓国などは地理的に近いので(将来的に需要が)見込めるのではないか」と言及。グローバルブランドとして幅広い需要に対応していく考えを述べた。吉江氏は2006年2月にザ・リッツ・カールトン東京に入社。開業準備に携わり、セールス&マーケティング部で副総支配人に就任していた。