TCVB 第2回TOKYOトラベルマート開く

 第2回「YES! TOKYOトラベルマート」が8月10日、東京・日比谷の会議場で開かれた。都内の観光協会・連盟や観光事業者など26団体と、旅行会社19社が参加。約2時間、情報交換や旅行商品造成に向けての商談を行った。

 TOKYOトラベルマートは、東京観光財団(TCVB)と東京商工会議所が共催し今年2月に初めて開いた。2012年の東京スカイツリー開業という観光のビッグイベントを前に、都内の観光コンテンツの掘り起しと整備、それらを組み込んだ旅行商品の開発と販売促進を目的にしている。今後も、年に2回程度のペースで続ける。

 国内最大の観光地東京。世界からも国際観光の目的地と認知されているが、東京で観光への取り組みが本格的したのは意外と最近だ。

 2001年に、東京都が「千客万来の世界都市・東京をめざして」と題する観光振興プランを発表。プランは、5年後に東京を訪れる外国人旅行者を倍増させることなどを目標にし、以降、国際観光都市に向けた本格的な取り組みがスタートする。

 東京都の旗振りに連動し、観光に力を入れる市町村や23区も増えた。新しくできた観光協会もあり、TOKYOトラベルマートはそうした組織と旅行会社が一堂に顔を合わせる役割も担っている。

 最近では、観光に関する東京発のニュースも多い。数年前の外資系ホテルの進出ラッシュ、ミシュランガイドブックが火をつけた高尾山の人気、10年の羽田空港の国際化、今年に入ってからも6月に小笠原(東京都)の世界遺産登録があり、12年5月の東京スカイツリー開業へと続く。

 TOKYOトラベルマートには高尾山がある八王子観光協会や小笠原観光局、東京スカイツリーがある墨田区観光協会も参加した。

 2回連続で参加した港区観光協会事務局長の山田覚さんは、1回目のTOKYOトラベルマートでPRした、大河ドラマのお江に関連する特別プラン(同区の増上寺でお江の墓所が特別公開されている)が、一部旅行商品に組み込まれていることに手応えを感じている。

 「来年は東京スカイツリーが開業しますが、東京タワー(港区)とは、直通の地下鉄で15分程度の距離です。2つの東京タワーを組み込んだプラン造成を旅行会社にアピールしたいですね」

 来年に向け、墨田区観光協会とも連携していきたいと話していた。


情報提供:トラベルニュース社