名鉄観光、夏の海外パッケージ、1.7万人目標に-国内宿泊は39.4万人めざす
名鉄観光サービスは夏旅キャンペーン「ドレミファ夏休み」を実施し、7月から9月の海外パッケージツアーの販売目標人数を1万7000人、国内宿泊券の販売目標人数を39万4000人に設定した。同社によると、東日本大震災や福島第一原子力発電所事故の影響から旅行需要が復活しつつあるとの考えのもと、キャンペーンを実施し夏の旅行需要を取り込むことで、上期収入の不足分を撤回する考えだ。
キャンペーンでは、7月から9月出発の募集型企画旅行を8月15日までに申し込んだ顧客を対象に、2万円以上10万円未満で2000円相当、10万円以上で5000円相当の金券をプレゼントする。金券の利用は申し込み支店限定で、2012年3月31日出発分有効とした。
また、今年は個人旅行の獲得をはかるため、地域限定で営業担当者がセールス先に配布するための販売用のチラシ「宿泊プランダイジェスト」を作成。総合パンフレットのダイジェスト版で、関東、関西、中部の各営業本部でそれぞれ作成し、顧客に配布する。また、団体旅行の獲得も「重要な目標」とし、例年必ず実施される全国規模のスポーツ大会など、間際まで発地でのセールスが可能なものへのセールスを強化するほか、合宿や職員旅行などの教育旅行関連にも力を入れていく。
海外旅行については、グアム、ハワイなどのビーチリゾートから韓国、台湾などのアジア地域まで、既存のラインナップを幅広く販売していく考え。たとえば関東では韓国、台湾、香港の重点地区販売を強化し、団体、グループ旅行の受注をはかる。関西は海外取扱人員増大をはかり、販売目標はパッケージ商品2000人を含む5000人に設定。スイス、九寨溝、インドへの募集型商品の完売をめざす。また、グループ対策として韓国、香港、台湾、済州島のユニット販売も実施する。中部地区ではアラスカ、スイス、スペイン、カナダなどのチャーター商品完売を目標にかかげた。韓国を中心にアジア方面が堅調で、グアム、アジアビーチも好調。8月、9月の予約は前年並みで推移しているという。