日系2社、GWの予約数は19.3%減−間際予約が増加

JLの方面別実績では、予約数は震災の影響もあり全方面で前年を下回った。一方、近距離、長距離ともにダイナミックセイバーなどを中心に個人型運賃の予約が好調。日本発ビジネスクラスの利用も好調で、ピーク日には95%を超える予約率となっているという。期間中のピークは日本発が4月29日、日本着が5月8日となった。また、国際線臨時便はホノルル線5便、チャーター便はホノルル線11便、パラオ線4便、バリ線6便の計21便を運航する予定だ。

NHの方面別予約数は、GWの日並びの良さから欧州線が13.5%増となったほか、アジア線32.2%増、リゾート線37.3%増となった。NH広報によると、震災の影響で需要が落ち込み、3月1日から11日の旅客数は前年比3.9%だったが、3月11日から31日は17.2%となった。しかし、GWは日並びの良さも手伝って需要は回復傾向にあり、例年に比べ4月中旬以降の間際予約が増加しているという。また、羽田発着路線については予約率75%と引き続き堅調だ。期間中のピークは、日本発が4月28日、4月29日、日本着が5月5日、5月8日となった。

また、国内線予約数は2社合計で前年比約18.1%減の180万3093人となった。このうち、JLの予約数は26.1%減の82万474人、NHの予約数は9.6%減の98万2619人。JLによると、路線便数計画の見直しで提供座席数を約25%減としており、予約数は供給減程度の水準を維持。震災の影響で例年より予約の入りが遅かったが、4月中旬より回復してきており、予約率も15ポイント上昇。NHでも震災直後に比べ予約率は回復傾向にある。震災発生からGWまで日数があったため、それほどキャンセルもなかったが、新規予約が減少。4月後半から間際予約が増加してきているという。
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