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西オーストラリア、サプライヤー来日しセミナー開催−多様な商品造成可能に

  • 2011年2月23日
 西オーストラリア州政府観光局(TWA)とカンタス航空(QF)は先ごろ、現地のサプライヤー6社を迎え、都内でセミナーとワークショップを開催した。当日は企画、団体および教育部門の担当者らを中心に60人以上が参加。QFの日本航空(JL)とのコードシェアやパース/エクスマウス線の開設などで、多様な造成が可能となった西オーストラリアの魅力をアピールした。

 セミナーは冒頭、QF日本地区営業本部長の新谷重則氏が21日から始まるJLの羽田/シンガポール線とのコードシェア運航について触れ、「日本とパース間の利便性が向上する。パース/エクスマウス線の開設と合わせ、多様な行程の商品造成が可能になった」と説明。また、パースおよびフリーマントルを拠点にロットネスト島へのツアーを実施する「ロットネスト・エクスプレス」は、ロットネスト島の魅力に加え、ホエールウォッチングなどをアピール。教育旅行での利用も盛んだという。続いて、フリーマントルにある「エスプラネード・ホテル・フリーマントル」が登壇し、ホテル内でワイルドフラワーを用いたディナーメニューも用意している点を訴求した。

 また、大手ツアーオペレーターの「オーストラリアン・ピナクル・ツアーズ」は、使用車両や宿泊施設、日本語サービスなど、自社のサービス概要を紹介。新サービスとして、同社だけが実施するセルバンテスでのロブスター・ファクトリー・ツアーを紹介した。同社のツアーにも含まれる「カバシャム・ワイルドライフ・パーク」もサプライヤーの一員として来日し、教育旅行の場合はさまざまな相談に乗るとコメントした。

 このほかコーラルコースト観光協会は、QFのパース/エクスマウス線の開設で訪れやすくなったエクスマウスの魅力をアピール。一方、サウスウエスト観光協会はワイナリーやワイルドフラワーのほか、バンバリーでのイルカと触れあう体験、トレッキングなど、多様な観光素材を語り、1.8キロメートルの木製のバッセルトン桟橋がリニューアルオープンしたことも紹介した。

 TWA日本局長の吉澤英樹氏はセミナー後、「ワイルドフラワーキャンペーンが好調」と説明。2010年度の日本人訪問客数は前年比50%近い伸びを記録し、2007年度の実績に並ぶと予想している。この好調を追い風に、2011年度はピーク期間を従来の7月と8月よりも伸ばして7月から11月までとし、さらなる訪問者数の増加をはかる考えだ。