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ジャマイカ、14年の日本人渡航者数2.5万人へ−AA羽田線活用、チャーターも

  • 2011年2月10日
 ジャマイカ政府観光局日本事務所は、2014年の日本人渡航者数の目標値を2万5000人から3万人に設定した。同事務所によると、日本人渡航者数のピークだった1996年は約2万3000人だったが、2010年は約1600人だった。日本とジャマイカの外交樹立50周年にあたる2014年にむけ、積極的にプロモーションを展開することで渡航者の拡大をはかる考えだ。プロモーションを積極的に実施するため、日本とジャマイカの観光行政当局に対し、日本ジャマイカ観光推進会議の設置などの需要喚起計画の立案、実行を働きかけていく。

 日本事務所代表の中山雅代氏によると、主なターゲットはハネムーナーと50歳以上のシニア。1996年の日本人渡航者数のうち85%以上がハネムーナーだったという。ハネムーナーに人気が高い、宿泊に食事や飲み物などを含むオールインクルーシブ制のホテルの魅力を訴えて呼び戻しをねらう。また、今まで取り込みきれていなかったシニア層の掘り起こしもはかる。中山氏は「ジャマイカの一番の魅力はフレンドリーなジャマイカ人。シニア層にはジャマイカ人と交流を持って人の魅力を感じてほしい」と訴えた。

 旅行会社に対しては、アメリカン航空(AA)の羽田/ニューヨーク線を活用したツアー造成を訴えていく。中山氏によると、AAの同路線を利用すると、ニューヨークからジャマイカのリゾート地モンテゴベイに同日乗継できることから、需要の増加に期待がかかるという。5月にはAAと協力して旅行会社向けのFAMツアーを実施する予定だ。さらに、第3国チャーターを利用したジャマイカ直行のツアー造成についても、5年以内の実現をめざし、旅行会社に働きかけていく。

 このほか、ジャマイカの認知向上策として、新聞やテレビ、女性誌などの雑誌といったメディアと連携したプロモーションも実施。「ワンラブ・ジャマイカ・フェスティバル」などの交流イベントも引き続き開催していく。日本語ウェブサイトも2011年中にリニューアルする計画だ。

 なお、ジャマイカ政府観光局は2011年1月1日から、外国人材の採用支援事業や翻訳、通訳などを扱うフォースバレー・コンシェルジュに日本事務所業務を委託している。