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タイ、MICE促進めざし新キャンペーン実施−日本市場向け支援も設定

  • 2011年2月3日
 タイ国政府コンベンション&エキシビション・ビューロー(TCEB)などタイのMICE事業従事者がこのほど来日し、ロードショーを開催した。合わせて実施した記者会見で、TCEB社長のアカポン・ソラスチャート氏は、MICEの誘致促進のための新キャンペーンとして「Believe in Thailand(信頼のタイ)」を発表した。キャンペーンでタイの充実したMICE受け入れ態勢をアピールし、MICEを目的とした日本人訪問者数の増加をはかる考えだ。

 キャンペーンでは、MICE専門家による質の高いサービス、インフラやMICE施設の充実度、都市やリゾートなど多彩なMICE開催地などをメリットとして訴えていく。また、「継続的な成長が見込める、非常に大きな市場」(ソラスチャート氏)という日本市場向けの支援策も設定。チームビルディング、ゴルフやスパの利用、タイ舞踊をレセプションに取り入れるなどの文化紹介活動など、5つのテーマに沿ってMICEをおこなう場合、TCEBが助成金を支給する。対象はタイ国内に3泊以上滞在する50人以上のグループで、助成金は1グループにつき2万バーツとした。すでに1月から支援策を開始しており、12月までに徐々に規模を拡大しながら継続していく考えだ。

 TCEBによると、2010年の日本からのMICEを目的にした訪問者数は推計で3万4000人。収益は21億2500万バーツとなり、アジア全体の訪問者数の9.8%を占める。2011年はMICE目的の日本人訪問者数を前年比9%増の3万5415人と予想し、収益は23億2300万バーツを見込む。


▽TCEB、福岡観光コンベンションビューローとMOU調印

 TCEBは2月3日、福岡市で福岡観光コンベンションビューローと、観光コンベンション振興における相互協力に関する覚書(MOU)に調印する。ソラスチャート氏はタイ国際航空(TG)の福岡/バンコク線の週2便の増便によりデイリー運航になったことで利便性が向上したとし、相互の交流拡大に期待を示した。