マレーシア航空、羽田線機材に自信−エア・アジアの参入は「良いこと」

  • 2010年11月2日
 マレーシア航空(MH)北アジア&北米地区代表統括副社長のヤップ・キャン・ティアム氏は11月2日、羽田/コタキナバル線に投入予定の新型ボーイングB737−800型機について「これまでのB737型機とは別物で、技術的に進歩している」と強調した。

 MH営業推進マーケティング統括部長の蟹澤正人氏は新型機について、小型機ながら高い快適性を実現できるよう工夫していると説明。例えば、頭上の収納スペースは従来よりも大容量でありながら、天井の高さも改善した。個人用のモニターも、ビジネスクラスで10.6インチ、エコノミークラスで9インチのものを用意している。MH東日本地区旅客営業部部長の平田哲也氏によると、旅行会社からは、B737−800型機であることに対して懸念が示される場合もあるものの、機内の写真などを用いて説明すると好印象を得られているという。

 なお、MHでは、コタキナバルを第2のハブ空港として位置づける戦略から、11月15日に羽田から週3便、2011年1月18日に関空から週2便を就航するほか、ソウル線も週4便で就航する予定であるなど積極的に展開。同時に機材刷新も進めており、B737−800型機に加え、エアバスA330−300型機、A380−800型機の導入も予定。2015年には平均機齢を5.2年まで引き下げる計画だ。


▽エア・アジアと「無理な競争しない」

 平田氏は、エア・アジアX(D7)の羽田就航について需要の開拓につながるとの見方を示し、「全体としては良いこと」と語った。平田氏は「D7は、今まで飛行機に乗ったことのない人を取り込むのがコンセプト」とし、日本でも同様の効果に期待。MHとしては、競争力のある運賃も設定しつつ、ホスピタリティなど質とのバランスを打ち出す方針で、「無理な競争はしない」考えだ。


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