OTA、コスタ福岡発着クルーズで日本人6000名めざす−市場開拓をねらう

  • 2010年9月27日
 コスタクルーズの日本総代理店(GSA)のオーバーシーズトラベルは、2011年の福岡発着のクルーズで、日本人送客数の目標を1設定日あたり200人、計6000人に設定した。コスタクルーズが9月24日に開催した記者会見で明らかにした。福岡発着クルーズは、総トン数5万3千トン、乗客数1680人のコスタクラシカで合計32本を設定している。

 コスタクルーズ・アジア太平洋地区最高責任者のダリオ・ルスティコ氏は「今後10年で日本市場ほどの伸びが予想される市場は他にはない」として、「6ヶ月間連続での定期的なクルーズ運航は初めての試みとなるが、これを皮切りに日本のマーケットを開拓し、クルーズという商品をマーケットに浸透させていきたい」と意気込みを語った。

 また、福岡発着クルーズのターゲット層は「初めてクルーズを体験する旅行者」で、「福岡でクルーズ体験をしてもらったあと、ヨーロッパやカリブでのクルーズの需要創出につなげたい」考え。こうした日本人乗客向けに、福岡発着クルーズでは、従来のイタリア料理やワインなどによる「イタリアンテイスト」のおもてなしに加え、日本食や日本語の船内新聞やダイニングメニューなどの用意、寄港地での日本語ガイドによる観光、日本人コーディネーターやスタッフの乗船などを日本語によるサービスを提供する。

 福岡発着クルーズの代金は2名1室利用で4万4800円からで、今後は早期割引などのキャンペーンも予定。7月から8月にはファミリー向けのクルーズも設定し、18歳未満の乗客3人目、4人目は無料のプランもキャビン数限定で提供する。

 なお、福岡発着以外では2011年に新たなコースとしてコスタデリチョーザの世界一周100泊クルーズ、シンガポール発着の7泊クルーズ、紅海でのクルーズなどを設定した。


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