アクセスランキング、1位は春秋航空−茨城空港のアクセス改善に期待

  • 2010年7月31日
[総評] 今週のランキングは、春秋航空(9C)が茨城/上海線に就航した記事が入りました。茨城空港であること、馴染みのない中国のLCCであること、そして「片道4000円」のインパクトが注目を集めた理由ではないかと思います。今回の取材でも、大勢の報道陣が詰めかけていたことが印象的でした。また、実は今回が初めての茨城空港の訪問だったのですが、非常に多くの人が空港を訪れていたことにも驚きました。

 来場者数は、7月22日には50万人を突破したとのことで、当日もチェックインカウンターに並ぶ旅行者以外に、2階のフードコートで食事をする人や、その外にあるデッキで航空機の離発着を眺める人などが見られました。報道では路線関連の話題が強調されていますが、予想以上の賑わいを目の当たりにし、記者として現場に行くことの重要性を再認識しました。

 ただ、やはりアクセスは改善の余地がありそうです。都内から電車とバスを乗り継ぎましたが、約3時間かかってしまいました。旅行の荷物を抱えて動くことを考えるとやや非現実的な感が否めません。とはいえ、例えばエイチ・アイ・エス(HIS)がゴールデンウィーク中のチャーター便運航に合わせて新宿からバスを設定し、好評を得られたというケースもあるそうです。茨城県でも東京駅からのバスを運行するなど取り組みを始めていますので、今後の展開に注目したいと思います。

 なお、今回の取材では、県の担当者の方にもお話しをお伺いすることができ、工夫をこらして空港の利用を促進しようとする姿勢を感じました。昨今、地方空港のあり方の議論が活発化していますが、その是非はさておき、現地では利用促進に一所懸命取り組んでいる人がいて、その効果が出ているケースもあることは事実でしょう。その努力が無駄なのか否か、あるいは何をもって無駄とするのか、難しい問題ではありますが、少なくともその事実を忘れないようにしなければなりません。(松本)


▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2010年7月第5週:7月26日2時〜7月30日18時)
第1位
春秋航空が茨城に就航、初便搭乗率80%も「不満」−片道4000円に意欲(10/07/29)

第2位
航空券共同仕入で新会社設立、社長は日旅常務の瀧本氏(10/07/26)

第3位
SQウィルソン支社長、羽田線の成功に自信−成田線との差別化は原則なし(10/07/28)
シンガポール航空、関空線を週3便増便、冬期は週10便体制に(10/07/28)

第4位
スイス氷河特急で事故、1人死亡−旅行需要への影響は軽微か(10/07/27)

第5位
ジャルパック、ハワイのサーフショップとコラボ、レッスンと大会参加ツアー設定(10/07/28)

第6位
ANTOR、「Let's go 海外!」開催、今年は1万5000人が来場(10/07/29)

第7位
全日空、国内線プレミアムクラスに300回乗れるパス、300万円で限定販売(10/07/27)

第8位
エス・ティー・ワールド、ツアー検索サービスを向上−目的別、条件別に(10/07/26)

第9位
ルフトハンザ・ドイツ航空、8月2日から成田線のA380をデイリー運航(10/07/27)

第10位
09年度は旅行会社の7割が減収、中堅は増収多く−帝国データバンク調査(10/07/30)