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有給休暇取得、最多は30代、最少は50代−平均消化日数は1.4日増加

  • 2010年6月24日
 エクスペディア・ジャパンが実施した「有給休暇の取得実態に関する調査」によると、日本人の有給休暇の平均給付日数は16.6日(前年:14.9日)で、平均消化日数は9.3日(同:7.9日)と増加し、平均取得率は56.0%で前年よりも3ポイント改善した。

 年代別では30代が平均9.9日と最も多く、40代が9.8日と続く。20代は9.1日で、最も少なかったのが50代の8.6日であった。休暇が取れない理由は「仕事が忙しい」(44.8%)、「病気や急用などのために休暇を残しておきたい」(39.7%)で1位、2位となった。ただし、「休暇をとると上司や同僚に迷惑がかかるから」(27.6%)、「上司や同僚があまり休暇をとっておらず、とりづらい雰囲気だから」(23.9%)が続いており、周囲に休暇取得をする人が少ないことで休暇取得を遠慮する傾向があることがうかがえる。「同僚が休むと自分に負担がかかり迷惑がかかると感じている」人は55.9%となったことから、エクスペディア・ジャパンでは仕事の分担化の必要性が高いとしている。

 また、有給休暇を取得して実行したいことは「1泊以上の国内旅行」(53.9%)と最も多く、「近場(アジアなど)の海外旅行」(24.4%)、「遠出(欧州やアメリカなど)の海外旅行」(20.7%)と続いた。

 なお、欧米の主要国と比較すると、取得率93.0%と最も高いフランスは平均給付日数が37.4日、平均取得日数が34.7日。日本以外の調査対象国の中で平均給付日数が最も少なかったアメリカでも、平均給付日数は日本とほぼ同じ16.9日であるが、平均日数は14日で平均取得率は83%となっている。

 同調査は5月18日から5月19日まで、20歳以上59歳以下の有職者を対象に実施し、有効回答数は516人。その他、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、カナダ、オーストラリアでも同様の調査を実施した。