CHINTAIトラベル、売上原価未計上は合計1億2383万円−未処理額は9898万円
CHINTAIトラベルサービス(CTS)の不適切な会計処理に関する調査で、2007年10月期(06年11月〜07年10月)の売上原価の未計上額が1億2383万3186円であったことが判明した。親会社のCHINTAIが9月4日に調査結果を公表した。
これによると、07年11月末に買掛金および原価が約9000万円あることが分かったが、決算作業の終了間際で、修正には連結決算も反映する必要があり、作業の時間が限られていることから修正がはばかられた。さらに経常損失が1億2000万円であり、発覚した約9000万円が加算すると経常損失見込みが約2億1000万円になることから、当該前社長が経営責任を懸念し、未計上を判断したという。さらに08年2月頃には、同期決算で計上した前渡金のうち約3000万円は売上原価として計上すべきことも判明したが、前社長は修正をしないと判断。これらに対して09年5月までに処理できた金額は約2500万円で、売上原価の未処理額は合計9898万61386円となったという。
今後、同社は再発防止策を実施していく。コンプライアンスの徹底に向けた役職員教育の充実、モニタリング機能の強化、内部通報制度の周知、本社による子会社のモニタリング機能、指揮系統の適正化などを掲げる。また、不適切な会計処理に関与した前社長は、同社代表取締役と取締役を辞任しており、担当経理部員も退職している。
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◆CHINTAIトラベルが不適切な会計処理−売上原価の未計上9800万円、調査委設置(2009/07/24)
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今後、同社は再発防止策を実施していく。コンプライアンスの徹底に向けた役職員教育の充実、モニタリング機能の強化、内部通報制度の周知、本社による子会社のモニタリング機能、指揮系統の適正化などを掲げる。また、不適切な会計処理に関与した前社長は、同社代表取締役と取締役を辞任しており、担当経理部員も退職している。
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