シンガポール航空、A380の受納時期を延期−年度内予定の2機は変更なし

  • 2009年9月7日
 シンガポール航空(SQ)は、発注済のエアバスA380型機の受領予定時期を延期することでエアバスと合意した。SQは現在運航している9機を含めて19機のA380型機を発注しているが、12号機の納入時期を2010年4月から同10月、19号機を2011年1月から2012年1月に変更した。先延ばしの期間は半年から1年間で、今年度内に予定する10機目と11機目の受領は変更ないという。

 SQでは、経済危機や新型インフルエンザの発生などにより、2009年度第1四半期(2009年4月〜7月)に3億700万米ドル(約285億6000万円)の損失を計上。四半期での損失計上はSARSが発生した2003年以来といい、A380型機の受納予定変更にもこうした事情が関係しているようだ。