ベルリン観光局新局長、新側面をアピール−上半期訪問者数がプラス成長

  • 2009年9月2日
 1月にベルリン観光局局長に就任したブルクハルト・キーカー氏が来日し、9月1日に記者会見を開催した。キーカー氏は、今年がベルリンの壁崩壊20周年で、来年にはドイツ統一20周年を迎えることなどに触れた上で、それらの歴史を経たベルリンの新しい姿を積極的に打ち出したい考えを説明。「ベルリンは世界の流行の中心地であり、若いクリエーターをひきつける都市」であることや、「大きな都市だがリラックスできる」点、欧州内あるいはドイツ内でも物価が安い点、東西ヨーロッパの文化が入り混じり、24時間ダイナミックに動き続ける都市である点などを紹介した。

 キーカー氏によると、景気後退の影響で他国の大都市が前年割れをするなかで、2009年1月から6月にベルリンを訪れた外国人の人数は前年比2.5%増とプラス成長。要因は分析中ながら、新型インフルエンザの渦中にあってもプラス成長しており、7月、8月も「非常に良い数値」という。日本は減少傾向にあるが、「だからこそ今回来日した」と強調し、今後の回復に期待を示した。

 なお、ベルリンの壁が崩壊した11月9日には、日独両国で各種のイベントが開催される。ベルリンでは、壁が存在したルートを使用して、2キロメートルほどの石のドミノが実施される予定。また、来年のドイツ統一20周年に向けて、詳細は未定であるものの、複数のイベントが計画中であるという。