日系2社、09年度下期国内線ダイヤを申請−期間増便や多頻度小型化など実施

  • 2009年9月1日
 日本航空(JL)および、全日空(NH)の日系2社はこのほど、2009年度下期の国内線ダイヤについて国土交通省に申請した。JLは、需要にあわせて減便するものの一部路線では機材小型化とともに増便するなどの措置をとる。NHは期間増便や期間運航などを実施する。


▽JL、路線の見直しとともに機材小型化にあわせて増便

 JLはすでに発表している路線便数計画の一部を変更、収益性の向上をはかるため11月から3月までに3路線を減便、3路線を期間を限定して増便する。今回減便する路線は、羽田/札幌線、羽田/福岡線、福岡/宮崎線。増便する路線は、羽田/宮崎線、福岡/宮崎線、札幌/いわて花巻線。このうち、札幌/いわて花巻線は12月1日から1日2便から3便に増便。ただし多頻度小型化として、現行の総座席数150席のMD90型機から76席のE170型機および50席のCRJ型機へ機材を変更。機材の振り分けは未定だが、機材小型化にあわせて増便することで顧客に対して選択肢が増えるとともにJLとしては需要にあわせた供給ができるという。

▽NH、期間増便や期間運航でネットワークを拡充

 NHは11月1日から2010年1月までのダイヤを申請。当初約7%減となる座席供給量(ASK)を予定していたが、機材繰りなどの影響で今回のダイヤ申請時には約6%減にとどまった。11月1日からは、羽田/広島線、中部/沖縄線を増便、12月1日からは伊丹/福岡線、伊丹/高知線、伊丹/松山線を増便する。12月23日から1月31日までは福岡/札幌線を増便する。このほか、2010年2月以降に広島/沖縄線を期間増便、岡山/札幌線、福岡/石垣線で期間運航を実施する予定だ。