ニュージーランド航空、「ニュージー勝山」さんでワーホリ需要を喚起

  • 2009年8月26日
 ニュージーランド航空(NZ)は8月25日、若年層に対してニュージーランドでのワーキングホリデー需要を喚起する「ニュージーでつくろう、ニュー・ジブン。」キャンペーンを開始した。これは、ニュージーランドでのワーキングホリデーに参加する資格を持つ18歳から30歳の層に対して、「新しい自分(ニュー・ジブン)」を手に入れられる場所としてニュージーランドの魅力を伝えることがねらい。お笑い芸人のムーディー勝山さんらをキャンペーンキャラクターとして起用し、渋谷でイベントを開催したほか、キャンペーンサイトも開設した。

 キャンペーンイベントには、キャンペーンキャラクターのムーディー勝山さんと同じく芸人の須藤謙太朗さん、タレントの原万紀子さんが参加。3人はそれぞれ、仕事での挫折や引きこもりなど、現代の若者にも共通する不安や困難に直面した後、ニュージーランドでのワーキングホリデーで新しい自分を見つけられたと設定。ムーディー勝山さんは、一時期の人気と比べて仕事が激減してしまい、落ち込む中でワーキングホリデーに参加して新たな芸風を手に入れたとの設定で、「ニュージー勝山」さんとして登場。カラフルな衣装に身をつつみ、1分半ほどの新しいネタを披露した後、新しく生まれ変わった姿を等身大の“生フィギュア”としてアピールした。

 イベントは渋谷を行きかう多数の若者たちが足を止め、メディアもテレビを含めて20社ほど取材にかけつけており、注目度は高かった模様。NZ日本・韓国地区マーケティング本部長の日下部真一氏は、「リーマン・ショック以降、就職難などもあり若者が自信を失っていると考えた」とキャンペーン企画の背景を語り、こうした環境だからこそニュージーランドでのワーキングホリデーを訴求するチャンスと捉えたと説明。また、他社が広告費用を削減する中でこうした展開をすることで注目度を上げることもねらったといい、ワーキングホリデーだけでなく旅行先としての認知向上にも期待する。

 キャンペーンは、「まずは楽しんでもらうことが重要」との位置づけだが、留学手配会社などと協力してウェブサイトでワーキングホリデーに関する情報を発信。真剣にワーキングホリデー参加を検討している人にも有益なサイトとした。


▽「ニュージーでつくろう、ニュー・ジブン。」キャンペーンサイト
 http://www.im-new.com/