JTB、08年度は最終赤字23.6億円−不況で売上高3.8%減、出国者シェアは微減

2009年3月期の連結対象会社は、ツムラーレグループなどの買収により24社増の200社。従業員数は4.9%増の2万8352人となった一方、人件費は0.1%増の1708億1400万円となった。
旅行事業のうち、海外旅行の売上高は需要の減退により8.4%減の4928億6600万円となった。国内旅行は0.8%減の5997億6200万円で、国際旅行のみ1.2%増の432億1000万円と増加。その結果、合計では4.2%減の1兆1358億3800万円となった。原価は、海外旅行が10.7%減の3785億3500万円、国内旅行が0.1%減の4749億2700万円、国際旅行が1.1%増の328億4700万円、合計は4.9%減の8863億900万円であった。
海外旅行の取扱人員は10.0%減の354万人となり、出国者推計値に対するシェアは0.5ポイント減の22.5%となった。方面別では、韓国が17.0%増と伸びた以外は前期を割り込んだ。
▽今期は黒字回復めざす−体質強化、インフル禍の回復に取り組み

新型インフルエンザでは、5月29日時点で150億円以上の影響を受けている見込みだが、7月から8月の予約は回復傾向にあるといい、回復に向けて施策を展開する方針だ。