名鉄観光、地球の歩き方T&Eと留学事業で提携−2012年に売上高10億円増めざす

  • 2009年4月17日
 名鉄観光は4月16日、地球の歩き方T&Eと留学事業で業務提携した。留学事業で実績のある地球の歩き方T&Eと提携することにより、留学事業を強化、拡大するねらい。名鉄観光は、世界的な金融危機などの影響により企業の業績悪化や個人消費の減少する中でも、企業のグローバル化で語学学習の需要は高まると予測。さらに、2008年の大手留学会社の倒産などにより、留学の安心感やセーフティーネットに対するニーズも高まっているという。名鉄観光では2008年3月に留学センターを新設しており、両社の相乗効果により2011年には売上高で10億円の増加をめざす。

 名鉄観光はこれまで、中部地区を中心としてオセアニアへの留学を取り扱っていたが、提携により全国各地から世界各国へ向けた留学の提案、提供が可能となる。地球の歩き方T&Eにおいても、東京、大阪、名古屋の店頭販売とホームページからの集客をメインとしていたが、学校や法人顧客への販路を獲得できることとなる。

 まず、学校や法人に対して名鉄観光の留学提案を強化。このほか、個人利用客に関しては、両社のITインフラや書籍のほか広告媒体を活用して訴求し、両社合同の説明会や留学フェアを共催して顧客のシェア拡大をはかる。また、両社の留学商品を受託および委託販売するとともに、航空券の仕入や留学ローンなどの付帯サービスも連携しておこなっていく。