インフィニ、機能強化で業務渡航の取扱拡大−今後は世界基準への対応も視野

また、完全eチケット化後の対応でも、パートナー航空会社8社について各社がインターラインeチケット契約を結ぶほぼ全ての航空会社に対応。さらに、AUDITやCCCFイメージ関連の機能改善も済ませ、「脱発券機」をめざしている。今後は、発券情報のPDF保存や、航空券番からの発券情報のダイレクト検索、トリップルからのCCCF出力などの機能を提供していく予定で、年度内の稼動をめざす。
▽グローバル・スタンダードへの対応−セーバーとの連携強化も
インフィニ経営推進部主席部員の菊池宏氏は、今後の戦略について、「ゼロ・コミッションやペックスを中心とする運賃体系の柔軟化など、旅行業界の環境が変わってきている」とし、その変化流れは、グローバル・スタンダードに近づくものと指摘、変化に応じて展開していく必要性を強調した。外国系のGDSが取り扱い規模を拡大していることも、市場のグローバル・スタンダードへの適応の一例という。
これに対して菊池氏は、「地場のニーズを忘れるわけではない」と前置きし、システムとして親和性の高いセーバーやアバカスとのリンク、機能拡大を視野に入れる。例えば、業務渡航の途中に急な旅程の変更が必要となった場合、「セーバーやアバカスでインフィニのPNRを読み込めるようになれば利便性が向上する」ほか、逆にセーバーなどのPNRにインフィニが対応できれば、インバウンド業務にもメリットを提供できるなどとコメントした。