ニュージーランド航空、07/08年度決算で経常利益24%減−営業利益は9.1%増

  • 2008年8月29日
 ニュージーランド航空(NZ)の2007/2008年度決算(2007年7月1日〜2008年6月30日)は、特別損益、税引き前の経常利益が前年比24%減の1億9700万NZドル(約153億6600万円)となった。なお、昨年度は供給座席の合理化などによる搭乗率の改善から、前年比79%増の2億6800万NZドル(約222億円)と大幅な増加となっていた。

 また、営業利益は9.1%増の46億6700万NZドル(約3640億2600万円)で、国内線および国際線の長距離路線での供給座席数の増加と平均ロードファクターが2.8%増の79.3%まで上昇したことが要因。従業員一人当たりの収益性は4.2%改善した。なお、年間の旅客送客数は5.6%増の1億3200万人であった。

 燃油費の高騰により、燃料費が前年度から3億NZドル(約234億円)値上がりしており、一部の運賃を改定したが上昇分を部分的にのみ補填している状態だ。2009年度についてはジェット燃料の平均価格が1バレルあたり140米ドル(約1530円)を下回るという想定で、既存のヘッジ政策と路線計画をもとに利益性のある運航を見込んでいる。