ジェイティービー（JTB）グループ14社の6月の海外旅行取扱額は、前年比8.7％減の381億9000万円であった。団体旅行は「官公庁・自治体」が33.6％増、「組織」が15.0％増、「教育団体」が4.5％増と前年を上回った分野があったが、「企業」が14.9％と減少し、海外団体の合計では11.0％減となった。また、企画商品も「ルック」が1.0％減と微減、「メディア企画商品」が12.8％減と減少し、企画商品合計で3.7％減。ただし、FITでは0.5％増と前年並みを維持した。

　グループ全体の海外旅行の取扱人数は7.2％減。方面別では、タイやフィリピン、マレーシアなどのその他アジアが6.0％増、香港が11.5％増、韓国が10.6％増と、近場のアジアが好調のようだ。ルックの取扱人員は3.4％減と海外旅行全体より縮小幅が小さい。北米が6.6％増、アジアが5.6％増、グアム・サイパンが2.3％増と好調だったが、欧州・ロシアが9.4％減、大洋州が22.4％減と減少した。

　そのほか、国内旅行は0.3％増の624億2100万円と微増。国際旅行は15.2％増の23億5200万円で、総取扱額は2.9％減の1029億6400万円であった。

　なお、4月から6月の累計は、海外旅行は2.2％減の1143億6700万円と前年を下回ったが、国内旅行は0.1％増の1884億4200万円、国際旅行が9.3％増の90億3300万円で、プラスで推移している。海外旅行の取扱人数は3.7％減、そのうちルックは0.8％減となった。