ニッコウトラベル、第1四半期の経常益38%減、燃油高による仕入上昇が影響

  • 2008年8月18日
 ニッコウトラベルの平成21年3月期(平成20年4月1日〜平成20年6月30日)の連結業績は、売上高が前年比13.4%減の18億3700万円、営業利益が38.1%減の1億1600万円、経常利益が38.1%減の1億3900万円で、純利益は40.5%減の7800万円であった。燃油サーチャージの高騰による旅行代金の割高感や景気の減退懸念による市場環境の悪化などで旅行離れが進み、取扱人数は25.4%減の2517人。特に、同社では中国でのチベット問題や四川大地震の影響で中国方面のツアーを中止した結果、アジアで81.5%減の60人と大きく落ち込んだ。また、主力のヨーロッパも17.4%減の2078人と減少した。ただし、北米ではわずかだが人数が増加。売上ではオセアニアが42.5%増、北米が10.8%増と大きく伸ばした方面もある。

 利益面では積極的に経費節減に努め、販売費及び一般管理費は3.9%減の2億3129万9000円に縮小したが、仕入れ価格の上昇により、営業総利益率は1.2ポイント減の18.9%と低下した。

 なお、通期の見通しには5月の発表値から変更なく、売上高0.4%増の59億円、営業利益96.8%増の2億300万円、経常利益42.3%増の3億3500万円、当期純利益は154.3%増の1億9100万円を見込む。


▽方面別実績(方面:送客数(前年比)/売上高(前年比)

ヨーロッパ:2078人(17.4%減)/15億4355万8000円(8.5%減)
ロシア:25人(69.9%減)/1881万2000円(57.4%減)
中東:153人(26.5%減)/8098万円(16%減)
北米:165人(3.7%増)/1億2419万3000円(10.8%増)
中南米:−(昨年実績:39人)/−(同:1922万4000円)
オセアニア:36人(20%減)/2113万円(42.5%増)
アジア:60人(81.5%減)/1782万9000円(84.3%減)
合計:2517人(25.4%減)/18億3069万3000円(13.4%減)