全日空（NH）は自社が販売する航空運賃の表示方法について、8月以降順次、燃油サーチャージをあわせた金額表示に一本化していくことを決めた。消費者や旅行会社などからの分かりやすさをもとめる要望にこたえたもの。ただし、燃油サーチャージを含めた金額表示は自社設定の運賃のみで、他社便乗り継ぎ運賃はこの範囲ではない。

　旅行会社のパッケージツアーについては、すでに下期のツアーパンフレットが完成している旅行会社があることから、2009年4月1日以降、燃油サーチャージ込みの金額表示ができるように決定。ただし、具体的な運賃の設定内容は、検討している最中だという。


▽日本航空も金額表示の「わかりやすさ」を意識

　日本航空（JL）は7月30日から、JALホームページ上の運賃表の上部に、黄色の背景と赤文字で目立たせ、燃油サーチャージの目安額表示を開始した。先ごろの国土交通省の通達で「燃油サーチャージは旅行代金の一部」という見解を示したことで、JLとしてもできる部分はわかりやすくしていきたいという考えだ。すでに、出発日や方面などを指定する個別の運賃検索では、結果で燃油サーチャージを含めた合計額を表示することも開始している。ただし、新IT運賃については現在、「協議中である」（JL広報室）にとどめた。


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