スペイン北部4州、自然や文化など質の高い多様な素材で訪問者増めざす

4州はガリシア州とアストゥリアス州、カンタブリア州、バスク州。ガリシア州の州都「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」やカンタブリア州の「アルタミラ洞窟」、アストゥリアス州の「オビエドとアストゥリアス王国の建築物」など複数の世界遺産を有するほか、ピコス・デ・エウロパ山脈国立公園、リゾート地のサン・セバスティアンのビーチ、バスク州のグッゲンハイム美術館、小さな漁村、郷土料理、ミシュランの星付きレストランなど、一度の旅行で幅の広い体験が可能。さらに歴史や文化、料理は各州で差異があることも魅力としてアピールしたい考え。また、宿泊施設の受け入れ態勢は、シェラトンなど国際的なチェーンホテルが進出しているほか、5ツ星から農家民宿まで多様な選択肢を用意している。
なお、ガリシア州観光促進会社取締役のシュスス・ペレイラ氏によると、正確な数値は把握できていないものの、北部への日本人訪問者数は増加傾向が続いている。洞澤氏は「従来、スペインはアンダルシアのイメージばかりが強かったが、現在は消費者が成熟し、多様性を評価してもらえている」と説明。「消費者のニーズは多様で質の高い素材に向いており、北部はそれに応えられる場所」であることから、今後の訪問者数増加に期待を示した。