コンチネンタル航空、「合併の選択はしない」−アライアンスは検討を継続

COは先ごろ、デルタ航空(DL)とノースウエスト航空(NW)の合併を受け、「コンチネンタル、あるいは航空業界全体の勢力図が大きくかわる」とし、「長期的に競争力をたもつことができる対案を戦略的に検討する」との姿勢を表明していた。ただし、27日付けの文書では、「現時点で、他の航空会社との合併は、コンチネンタルにとって最良の道ではない」との結論に取締役会で至ったことを明らかにしている。
この結論に至るまで、実務、および財務面で幅広く検討。合併のメリットとリスクをはかり、合併した場合のリスクの方が、合併による効果、または単独で営業を継続した場合と比べて大きいと判断したという。また、先ごろの発表では「スカイチームに加盟し続けるかどうかについても検討する必要がある」としていた点についても、「長期的視野で、どのグローバル・アライアンスがコンチネンタルにとって最良であるか」という視点から、引き続きスカイチームを含めた他のアライアンスへの加盟、提携について検討をする。
このほか、この声明では、COを含むアメリカの航空会社がおかれている環境は、記録的な原油高、ドル安、経済環境の悪化などで厳しい状況との認識を示しており、「このような環境においても、成功に向けてビジネスモデルを変化していかなければならない」としている。
海外の報道では先週末、COとユナイテッド航空(UA)の合併に関する交渉で、今週にも進展があるとの見通しを伝えていた。
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