ユナイテッド航空とコンチネンタル航空、DLとNWの統合を受け、声明を公表

  • 2008年4月17日
 ユナイテッド航空(UA)、コンチネンタル航空(CO)はデルタ航空(DL)とノースウエスト航空(NW)の合併発表に関し、それぞれCEOが従業員などに対して所感を表明している。UAのグレン・ティルトン氏(右写真)は「世界、国内において、航空業界は劇的に変化しており、これまでの枠組みは通用しない。原油高や経済環境は単に、これまでとは違ったやり方を後押ししているだけ」とし、「合併は持続的に利益を得ていくために必要な変化」とし、各種に報道されている合併交渉について否定はしていない。


 また、COのラリー・ケルナー氏(右写真)は発表文において、今回の統合について「コンチネンタル、あるいは航空業界全体の勢力図が大きくかわる」とし、業界の勢力図が変わらない限り、独自路線を歩むとしてきた考えは、DLとNW統合により「長期的に競争力をたもつことができる戦略的に対案を検討する」との考えだ。

 さらに、今回のDLとNWの合併が決定すると、COはNWが保有する「黄金株」を買い戻すことができる。この黄金株は、COが合併を協議する場合、NWが拒否権を発動できるもので、DLとNWの合併が正式に決まれば、COが黄金株を買い戻すことが可能となる。これとあわせ、COは「ノースウエスト航空、デルタ航空との提携関係、スカイチームに加盟し続けるかどうかについても検討する必要」を指摘。各種の報道で、COはUA、あるいはアメリカン航空(AA)との交渉を進めているとされるが、いずれもスカイチーム以外のアライアンスであり、アライアンスの勢力図にも大きな変化が及ぶ。


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