全日空、アジア戦略室の拠点は香港に決定−新年度スタートに向け準備開始

  • 2008年3月25日
 全日空(NH)は、アジア戦略室の拠点を香港に決定、新年度から現地での活動を開始できるよう、準備を進めている。アジア戦略室は1月16日付けに新設した部署。2010年以降の羽田空港と成田国際空港の容量拡大を念頭に、現地で市場のニーズを直接把握することで、効果的なマーケティングを推進し、アジアでの事業成長に向けた戦略を練ることが目的だ。アジア戦略室の発表がされた際、活動拠点として香港のほか、シンガポール、上海が候補に上がっていたが、香港に決定した理由は「運航地点である上、現地での調査を集約するには適切な場である」(広報室)と判断したようだ。また、NHでは4月1日に運航を開始する羽田/香港の定期チャーター便について、香港発の需要について「半分に達する」との予想をしており、こうした市場背景も拠点決定を左右したと見られる。


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