ボストン、レッドソックス効果に高い期待−歴史・文化、スポーツなどを前面に他デスと連携

ステイリー氏はボストンの魅力について、MLBをはじめ、ボストン・マラソン、バスケットボール、アイスホッケーに代表されるスポーツ、歴史・文化、ショッピングをあげる。アメリカでは長い歴史を持つボストンは、全米で最も長い営業期間をほこるユニオン・オイスター・ハウスをはじめ、身近に触れることができるアメリカの歴史が詰まっており、ボストンの歴史を活かした博物館から、ボストン現代美術館と今まで幅広く網羅しており、歩いて街をしながら楽しんで欲しいという。また、2009年7月には、ボストン港に帆船が集結する「セイル・ボストン(Sail Boston 2009)」が開催される予定で、こうしたイベントを活用しながら、興味・関心を高め、誘致活動をすすめていく。
▽マサチューセッツ、ニューイングランドへのゲートウェイ−日系航空会社に就航打診も
ステイリー氏はさらに、「ボストンはマサチューセッツ州、ニューイングランドのゲートウェイ」と語り、広域での連携を示唆する。ブリセット氏はこれについて、「ニューヨークのブルックリンまで足を伸ばせば、ボストンは一段と近づく。日本からの旅行者には列車を利用して訪れていただくことも積極的に提案したい」と、アムトラックと協同でプロモーションする案を披露。さらに、観光ではボストンを起点に、フェリーで約1時間30分の場所にプロビンスタウンには清教徒上陸の歴史に触れることができ、周辺の観光素材の豊富さを提案する。
また、「ゲートウェイ」としての位置づけとして、空港施設も重要な意味をもつ。ボストンの主要空港となるジェネラル・エドワード・ローレンス・ローガン国際空港の改修はほぼ完成に近づき、施設面の改善が進んだ。こうした機会を捉え、日系航空会社に対して2009年から2010年をめどに直行便の就航を働きかける活動を通じ、日本とボストンが結ばれることで、「日本からのゲートウェイ」の役割を果たすことにも意欲を示している。