アクセスランキング、1位は2週連続でHIS社長人事、2位はNHの運賃施策

  • 2008年3月8日
[総評] 先週の速報に続き、今週もエイチ・アイ・エスの人事が最も注目を集めた記事となりました。発表から時間がたちますが、海外の方とのお話しでは、「日本の旅行業界が本当に変わっていくだろう」という言葉が印象に残ります。業界大手では40歳の方が社長になる人事はほとんど見かけませんが、こうした決断力はHISらしさではないかと改めて感じるところです。数年先には、旅行業界も「グローバル化」という流れに着実な対応をしていなければならず、仕入れや商習慣の変化にかぎらず、世界の中での生き残りをかけた競争に突入していくことでしょう。

 第2位は全日空の運賃政策について。ビジネストリップではキャリア普通運賃を推奨するということですが、これも先ごろの下限撤廃による動きのひとつ。航空会社で様々な考え方、運賃の多様化を図る中での戦略の一つでしょう。競争法(日本での独禁法)の適用除外の見直しが進む欧州行きについては、NHが推奨する理由も分かりますが、関心は日本で公正取引委員会が議論をしていた独禁法の適用除外の見直しが、国土交通省でどのような議論となり、いつ制度として反映されるのか、興味のわくところ。これにより、旅行業のビジネスも大きく変わります。こうした運賃面だけでなく、広く航空業界の変化が旅行業界に影響を及ぼすという点で、JATA経営フォーラムの取材をまとめた夕刊のシリーズもまずまずの人気を集めているようです。こうしたトレンド、まとまった議論などは今後も「取材ノート」として紹介をしていきたいと考えております。(鈴木)


▽トラベルビジョン・記事ランキング(3月第1週:3月3日〜3月7日午後6時)
第1位
HIS平林氏、「ビジネスモデルをゼロから見直し」−グローバル化基盤づくり(2008/3/3)
エイチ・アイ・エス、4月から執行役員制を初導入−スピード感を確保へ(2008/3/4)

第2位
全日空、独自の運賃戦略を推進へ−TC2はキャリア普通運賃の利用を推奨(2008/3/5)

第3位
エバー航空、大阪に客室乗務員の拠点設置、40名採用−LAX線サービス充実へ(2008/3/3)

第4位
キャセイパシフィック航空、羽田/香港間のチャーター便を運航へ(2008/3/5)

第5位
取材ノート:「必ず来る航空革命」、変化とは何か−JATA経営フォーラムから(2008/3/3)

第6位
ビバマカオ、近く名古屋へ乗り入れか−自由化で各都市への就航に意欲(2008/3/5)

第7位
日中航空協議、合意得られず−中国が新たに制限要望、チャーターも進展なし(2008/3/4)

第8位
デルタ航空、日本路線に新機材を導入へ−フルフラットのビジネスクラスに(2008/3/7)

第9位
キャセイパシフィック航空、日本人客室乗務員120名採用、合計約580名に(2008/3/4)

第10位
JL西松社長、再建好調で「これからスタート」−首都圏空港拡張を視野に(2008/3/3)