ルフトハンザ・ドイツ航空、フライトシュミレーターで経済効果

  • 2008年2月20日
 ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)では、副操縦士育成の訓練にシュミレーターでの飛行訓練を積極的に取り入れている。近年の技術革新でシュミレーターの質と効率が上昇し、実際の飛行訓練と同様もしくはそれ以上の訓練が可能となった。また、シュミレーターではあらゆる天候やその他の条件を想定できる上に、飛行機よりも稼働可能時間が長いため、需要が増えている。副操縦士の育成訓練で従来必要とされていた、小型機を使用した15時間以上の実飛行基準が見直されたことを受け、LHでは今年からシュミレーターのみで訓練を実施する。

 フランクフルト、ベルリン、ブレーメン、ウィーンの4都市にルフトハンザ・フライトトレーニング(LFT)のシュミレーターが34機あり、世界150以上の航空会社がパイロット養成の飛行訓練として利用している。07年には近隣ホテルに約1万回の宿泊が増加するなど、その経済効果は年々上昇しているという。