JALグループ、国際線7路線で増便、競争力強化へ−08年度路線計画

  • 2008年2月4日
 JALグループは2月1日、2008年度路線便数・機材計画を発表、ビジネス・観光需要のバランスの追求と、機材更新やサービスなどの品質を高め、競争力向上をはかる。

 国際線旅客事業では2010年の首都圏発着枠拡大を意識し、成田のグローバル・ハブ機能と羽田発着国際線を強化。例えば成田では、ニューヨーク線を週1便増便しダブルデイリー体制とするほか、モスクワ線は週3便に増便。パリ線は7月1日から10月25日の期間、週11便に増便する。また、アジアでは釜山線を倍増しダブルデイリーに、杭州線はデイリー運航とする。ただし、定期便として夏期に追加設定していた成田/ホノルル線(07年は週7便)と成田/バンクーバー線(07年は週3便)は、今年度は運航しない。

 羽田では北京五輪に向け、北京南苑への定期チャーター便の運航を計画。また、国際チャーター運航可能時間帯におけるチャーター便は、2007年実績の約280便以上を積極的に設定していく。このほか、関西/青島を週4便に増便し、関西圏のネットワーク強化にも言及した。

 また、使用機材は縮小させるとともに、最新鋭機材を投入。プレミアム戦略も促進する。成田/ニューヨーク線は8月から、サンフランシスコ線は9月からボーイング747-400型機からB777-30ERを導入し、ファーストクラスとビジネスクラスの新シートを設置。プレミアムエコノミーサービスも導入する。また、成田発と関西発の広州線、中部/釜山線はB767-300をB737-300に、4月からJL便名とする成田/高雄線はB747-400型機からB767-300型機とし、150席程度縮小する。また、成田/バンコク線のシェルフラットシート導入路線を拡充する。


▽国内線は3路線を開設、2路線で運休

 国内線旅客事業では日本初となるリージョナルジェット機E170の導入やB737-800型機を増加。プレミアム戦略を加速し、羽田/福岡線には4月から、札幌線6月からファーストクラスを導入する。既に導入する伊丹線は7月から、15往復全便でファーストクラスを設置する。

 また、富士山静岡空港開設に伴い、静岡/福岡線、札幌線を開設するほか、4月1日から関西/仙台線を就航する。また、羽田/宮崎線は4月1日から5月31日まで、1日5便に増便。関西/沖縄線も10月から1日5便(7月1日から9月30日は1日6便)に増便するが、伊丹/福島線では1日1便に減便。札幌/沖縄線と釧路/旭川線は運休する。