アクセスランキング、1位と2位は燃油サーチャージ関係、3位に新コーナー

  • 2007年12月22日
[総評] 今週も燃油サーチャージに関係するニュースへの注目が目立ちました。1位は全日空(NH)が4月に予定されるIATA運賃の値上げで、燃油サーチャージの一部を吸収するべきという意見を表明したものです。この理由として、消費者からのわかりにくさの指摘や旅行会社への負担を挙げた点については、2位にランクインした日本旅行業協会(JATA)の特別チームが狙いとするところで、消費者や旅行業界が納得できる解決を期待できそうな兆候とも思えます。

 燃油サーチャージ関係では、10位の旅行動向シンポジウムでの調査発表も気になりました。海外旅行計画に燃油サーチャージが影響したか、というアンケートで、「関係ない」「気にならなかった」という回答が約8割を占めていたのです。「旅行を延期した」6%は、総需要に相当して考えれば大きな影響になると思います。ただ、燃油サーチャージは需要の停滞の直接的原因ではないという意見も業界内から聞こえはじめており、シンポジウムでも年金問題や海外旅行経験が国内旅行への関心の高める動向などの要因に触れていました。9.11のテロやSARSといった大きな影響のない中の状況に閉塞感が漂いますが、なんとかして流れを好転させたいものです。

 そのきっかけとしたいのが、9位にランクインした観光庁設立。各方面から大きな期待が寄せられています。予算圧縮と効率化を進める中、外局設置の許可がおり、国が観光行政の重要性を理解してくれたことは本当にうれしいことです。その気運を追い風に環境変化を期待したく、弊誌もその一助となるよう、努力していきたいと思います。

 最後に、3位にランクインした「ビザまめ知識」は、わかりにくいといわれるアメリカのビザ取得について解説するものです。専門家が実例に触れて解説していますので、ぜひご覧ください。


第1位
全日空、燃油サーチャージ「わかりにくい」指摘多く−航空運賃値上げで吸収(2007/12/17)

第2位
JATA燃油サーチャージ特別チーム、総額表示を2つの方法で検討(2007/12/17)

第3位
ビザまめ知識(3)−ビザ申請却下の事例と注意(その1)(2007/12/20)

第4位
全日空、LCC設置の意向固める−09年度に設立し、羽田拡張の10年度に就航へ(2007/12/17)

第5位
ジャルパック、アイル・アヴァで台湾発売−アジア旅行開発は08年3月末解散(2007/12/18)

第6位
ブルーパシフィックツアーズ、業態変更で社名変更−専門性の強化へ(2007/12/17)

第7位
日本旅行、新中期計画公表を前に特別損失計上−未使用旅行券を処理(2007/12/20)

第8位
日本航空、タッチ&ゴーサービス拡充し、新搭乗サービスを開始(2007/12/17)

第9位
観光庁正式決定に業界から歓迎の声−JNTO、JTB、KNT(2007/12/21)
観光庁設立が正式決定−「官民一体となって取り組む体制を」冬柴大臣(2007/12/20)

第10位
2008年の出国者数は1737万人、07年は0.9%減でマイナス成長続く−JTBF予測(2007/12/20)