関空、20年度予算原案で貨物施設に35.5億円−連絡橋通行料大幅値下げの可能性

  • 2007年12月21日
 関西国際空港によると、平成20年度予算の財務省原案において、建設事業費35億5000万円、補給金187億5000万円が内示されたという。国土交通省は連絡橋の道路通行料引き下げを狙い、連絡橋の買い取りを検討。補給金は、連絡橋の買取に伴い、97億5000万円の増額を含んだもの。買取の対象は道路部分のみで鉄道部分は含まれないが、普通車で現在1500円の往復通行料を800円まで値下げしたいという。

 建設事業費は、全額が国際貨物施設の整備に使用されるもので、内訳として32億5000万円は施設の整備、3億円は整備に伴う用地造成にあてる。今年8月に供用開始した第2滑走路は、平行誘導路など必要最低限の設備に限定しており、今後の更なる整備は「発着回数13万回」の達成と経営状況を考慮しつつ進めるとされていた。今回の予算内示は、13万回の達成の見通しが立ち、かつ経営状況も3期連続の黒字を計上したことを評価されたものという。