
ジェイティービー(JTB)は、2009年度から11年度までの中期経営計画を来年6月をめどに策定する予定だ。現在の中期経営計画は2008年度までとなっており、次期計画について代表取締役社長の佐々木隆氏は、弊社インタビューに応じ「基本的な目標として、2011年度の段階で(社長)就任時にも表明した『グループとして、100億円の投資に対し、200億円の経常利益を生む安定的な体質を確立する』こと」とのべ、恒常的、かつ安定的な経営基盤を確保する時期であるとの考えを示した。特に、「安定」については、SARSやテロなど外的環境に左右されやすい旅行業界においても「絶対に数値を割らない。5 年間、常にこの数値を達成する」ほどの筋肉質な体制をめざすという。
この目標達成のため、「取扱いの拡大が必要不可欠」としており、引き続きマーケットシェアの拡大、拡大する目標の必達という方針を明らかにした。佐々木氏は「JTBはもっと成長できる」と語り、日本の旅行市場でこれまで以上の利益を挙げることが可能、とも意欲を示した。
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