KNT、多品種少量生産・高付加価値型の商品を展開-石川次郎氏が監修

石川さんは、日本航空(JL)のロサンゼルス線就航時のプロモーションに携わるなど旅行業界との繋がりも深く、安売り競争がいまだ続く業界の状況に疑問を抱いていたという。「日本の消費者は質をともなう商品であれば、見合う額は支払う」との考えを持ち、雑誌で旅行情報を掲載する際は「かなりディープな情報も反響が良い」ことから、ありきたりでない「ちょっぴりリッチなツアー」企画に至ったと経緯を話す。
ベトナムでは、ベトナム料理研究家の伊藤忍さんが、6泊8日の日程でベトナム料理を紹介。ハノイとフエ、ホーチミンをまわり、各地の料理などを紹介するほか、市場で食材選びをして料理教室も開催する。一方、韓国は3泊4日のコースで、体にいい韓国料理とエステ体験で「体の内と外からきれいになる」内容。料金はベトナムが37万9900円からで、韓国は38万9000円から。両コースともにJL便利用で、韓国ではビジネスクラスの追加料金を4万8000円とした。
今後は、年間約6コースを設定していく方針で、国内も視野に入れる。例えば、ホテルジャーナリストのせきねきょうこさんによるホテル滞在を目的としたコースや、「骨董ハンター」の島津法樹さんが案内する「アンティークあさりの旅」なども検討中だ。