DS模擬問題:オーストラリア編

  • 2007年12月10日

問 オーストラリアのランドマークともいえる観光スポットで、「世界で最も若い世界遺産」といわれるのはどこか
 
 A エアーズ・ロック(ウルル-カタ・ジュタ国立公園)
 B シドニー・オペラハウス
 C バングル・バングル(パヌルル国立公園)
 D ロイヤル・エキシビションビルとカールトン庭園


  ――正解は最下行へ

ここに注目!


▽シドニー・オペラハウスのスゴイところ

オーストラリアを代表する観光スポットで、20世紀の建造物の最高傑作といわれる「シドニー・オペラハウス」が2007年、遂に世界遺産に認定された。オーストラリアで17番目となる最新の世界遺産であると同時に、1959年に着工し、1973年に完成された新しい建造物であることから「世界で最も若い世界遺産」ともいわれている。

世界遺産に認定された理由は、デンマークの建築家、ヨーン・ウッツォンがオレンジの皮を剥いている時にイメージした独創的な建築デザインのみならず、建築そのものの技術にもある。例えば、帆のように見える丸い屋根は丸いパーツをパズルのように組み替えて独特な曲線美を生み出す工夫で完成したもの。さらに、施設を取り囲む湾の環境保護のため、表面の100万枚以上のタイルは自浄作用が施されているという。現在は地球規模でエコが叫ばれるようになったが、その40年以上も前に、オペラハウスにはエコの視点が加えられていたのだ。


▽オペラハウスでの楽しみ方、あれこれ

名前の通り、オペラ・シアター(1507席)やコンサート・ホール(2679席)でのオペラやコンサートのほか、ミュージカルやドラマなどに適したドラマ・シアター(544席)、パフォーマンスや先進的な演劇向きのザ・スタジオ(318席)など、規模の異なる6つの会場があり、クラシックからモダンまでさまざまな舞台芸術が楽しめる。周囲には「オペラハウス・ウォークウェイ」という遊歩道があり、じっくりと建築美を鑑賞できる散策も一興。敷地内には数々の賞を受賞した現代オーストラリア料理レストランの「ベネロング-レストラン 3ハットレストラン」もあり、観劇目的以外でも存分に楽しめる。

館内ではガイドツアーでは完成までの歴史と建築様式の解説、バックステージ見学などができ、日本語ガイドツアーは所要時間1 時間のものと、約30分のツアーの2種類。1時間のツアーの場合、17歳以上が23オーストラリアドル、16歳以下は16オーストラリアドル。また、シドニー・ハーバー・ブリッジを登る「ブリッジ・クライム」で、134メートルの頂上から眺める絶景もおすすめだ。


▽文化遺産と自然遺産の両方が楽しめるシドニー

シドニー・オペラハウスが世界遺産に加わったことにより、文化遺産と近郊の自然遺産の両方が簡単に楽しめるようになり、シドニーの観光的価値にますます重みが増した。その自然遺産とは、従来からシドニー拠点の旅で楽しまれていた、ブルー・マウンテンズ国立公園で、市街からは車で90分の距離にある。約90種類のユーカリの大森林と、ここだけに存在する132種類の深い渓谷のなかには、絶景のスリーシスターズ、世界最古の鍾乳洞「ジュノラン・ケーブス」などの鑑賞スポットのほか、ロープウェイなどのアトラクションもある。


▽オーストラリア政府観光局サイト

http://www.australia.jp


▽オーストラリア政府観光局「世界遺産キャンペーン」ディスプレイコンテスト

http://www.travelvision.jp/html/tokusyu/australia/heritage/index.html
※各世界遺産の情報も掲載





正解 B