ブリテッシュ・エアウェイズ、A380型機など日本線の就航も視野−ウォルシュ氏

  • 2007年11月27日
 ブリテッシュ・エアウェイズ(BA)チーフ・エグゼクティブのウィリー・ウォルシュ氏が来日、日本路線での新ビジネスクラスの導入完了と今後のビジネス展開などを語った。BAは日本/ロンドン線は1948年に初就航して以来、来年で60周年を迎えるが、「市場の重要性は変わらない」と、引き続きサービスの向上に力を入れる考え。

 BAは先ごろ、「1998年以来の大型発注」(ウォルシュ氏)というボーイングB787-8、787-9型機を24機、エアバスA380型機の12機と合計36機を2010年から2014年に受領する計画を公表している。これについて、A380型機は「ヒースロー空港の発着枠が限られており、需要、交通量の多い路線に投入する」考えで、経済効率の良いとされるB787型機は新規路線に投入する。日本路線など具体的な地名の明言は避けたものの、「新路線は過去に運航をした地点を含め南米、アジアで20都市を検討している」として、関西路線についても含みを持たせた。

 また、成田路線については、現在のボーイング747−400型機で1日2便を運航しており、現状の供給量と需要に一定の評価を示した。このため、増便よりも「ヒースロー、成田ともに混雑空港であり、その点でA380型機を利用する可能性もある」とし、その場合はボーイング777型機の併用など、今後の検討課題とした。

 なお、T5でヒースロー空港にBA専用のターミナルを来年3月末に新設するが、これ以外にもイギリス政府がヒースロー空港に第3滑走路の建設に向けた公聴会の設置などの動きについて、「環境を意識しながらも、混雑空港をフル活用できる」として、歓迎の意を示した。