スカイチームに中国南方航空が正式に加盟−1日約1万6400便規模に拡大

  • 2007年11月15日
 中国南方航空(CZ)は11月15日、正式にスカイチームに加盟、中国系の航空会社としてグローバルアライアンス加盟は初めてとなる。加盟式典は北京の人民大会堂において開催、スカイチーム各社CEOをはじめ、曽培炎(ソウバイエン)国務院副総理、楊元元(ヨウゲンゲン)中国民用航空総局長など要人が出席した。CZはスカイチーム加盟を2004年に表明しており、これまでスカイチーム各社と二社間のコードシェア、FFPプログラムの提携、ラウンジの供用化を進めてきていた。

 なお、CZの加盟により、スカイチームは1日約1万6400便を運航、世界162ヶ国、841都市へのネットワークとなり、旅客数は年間4億2800万人の規模となる。今回のCZ加盟で、広州の白雲国際空港、北京首都国際空港の路線網が大きく拡充されることとなる。スカイチームのボードメンバーで、エールフランスKLM副会長のレオ・ファン・ヴァイク氏は「中国南方航空の加盟により、顧客が望むデスティネーションへ、幅広いアクセスを提供できる。最も成長の速い市場への進出により、アライアンスとしてもより強化される」と語っている。


▽大韓航空、南方との協力関係を強化へ

 CZの加盟に際して、スカイチーム各社との橋渡しをした大韓航空(KE)は、引き続きCZとの関係強化を打ち出していく。KEとCZは中国/韓国間の路線で全面的にコードシェア運航を実施しており、11月1日からはFFPでの提携を開始。さらに、12月18日から中国/韓国間の一部路線で、両社の客室乗務員の交換乗務を行う予定だ。KEの趙亮鎬(チョヤンホ)会長はCZの加盟について「アジアでのネットワークが飛躍的に強化される。スカイチームの中国市場でのプレゼンスの向上をめざし、新しいパートナーとの関係を強化していく」とコメントしている。